年齢や学歴問わず、誰にでも起業のチャンスがある現代。そんな中で「起業をして自分らしく生きたい」と考える女性は増えています。
しかし、その中から本当に起業ができる女性はごくわずか。
その理由のひとつとして、起業に関する知識を得る機会が少ないために“現実的な行動に移しにくい”ことが挙げられるのではないでしょうか?
そこで今回は、起業を目指す女性にまず知っておいて欲しい「起業形態やビジネスモデルの種類」について詳しく紹介していきます。
起業にはどんな種類があるのか、一緒に見ていきましょう!
女性の起業形態は2種類
まず、起業をするためには以下2つのどちらかで事業を行うかを決定します。
- 個人事業主
- 法人設立
「起業=会社設立」のイメージを持つ方も少なくありませんが、どちらの形態が良いかどうかはケースバイケースです。それぞれ手続きの方法や費用などが異なるため、あなたの起業目的や規模に合う形態を選びましょう。
①個人事業主
個人事業主は「個人」で事業を営む働き方であり、自営業やフリーランスとも呼ばれます。開業や運営が最も簡単な起業形態のため、比較的小さな事業に適しているでしょう。
なお個人で開業するにあたり、税務署に「開業届」を提出すれば、個人事業主として独立したとみなされます。
※開業届とは?
起業して個人事業主になることを管轄の税務署に知らせる書類のこと。
また開業届は、事業開始をしてから1ヶ月以内に所轄の税務署へ提出するのが基本です。提出が遅れたことによる罰則等は現状ありませんが、確定申告の兼ね合いから事業所得を得た年度末までには手続きを済ませておくと良いですね。
②法人設立
一方、法人は法律上の権利や義務が認められた「組織」のこと。個人事業主と比べ、設立時に費用がかかったり税金等の手続きが複雑化したりする反面、経費計上できる範囲や社会的信用度が増すといったメリットが複数あります。
また、法人の中でも会社形態は主に以下2つに分かれます。
- 株式会社
- 合同会社
なお、法人は一定以上の所得を得ると、個人事業主よりも税負担が軽くなります。そのため、事業規模がある程度大きくなったタイミングで法人設立を検討しても良いでしょう。
女性起業におけるビジネスモデルの種類は大きく分けて4つ
次に、起業におけるビジネスモデルの種類ですが、大きく分けて以下の4つです。
- ネットショップを開く
- 自宅教室を開く
- 出張サービスを提供する
- Webサービスを提供する
私も30代から起業した女性の一人なので、その知見を活かしてそれぞれの特徴や具体例を紹介していきますね。
①ネットショップを開く
ネットショップ開業は、インターネットとパソコン、販売する商品が揃えば開始できるため、ビジネスモデルの中で特にハードルの低い方法です。
開業資金については、販売する商品が「自分で作ったもの」もしくは「仕入れたもの」かどうかによっても異なりますが、基本的には低予算でスタートできるでしょう。
ちなみに…ネットショップのプラットフォームである「BASE」では、他社製品を仕入れて販売よりも自分で作ったオリジナル製品を販売している方が多数派でした。
出典:BASE
つまり、あなたの趣味や特技が「ネットショップ 」を通じて起業に繋がる可能性もあるということ。
例えば、ネットショップでは以下のような商品も販売できるんですよね。
- ハンドメイドのアクセサリーや洋服
- 自分で撮った写真
- オリジナルイラストの紙雑貨
- 既製品のアレンジグッズ
とはいえネットショップ起業だからといって、商品販売が継続的に上手くいくとは限りません。というのも実店舗と違い、視覚のみで商品の魅力を伝えるため、商品説明文や写真で上手くアピールしたり、競合との差別化を図ったりする必要があるからです。
ネットショップ開業に限らずですが、商品を販売するなら、ターゲットやニーズの分析、商品のコンセプト決めなど軸をしっかり決めておきたいですね。
②自宅教室を開く
自宅の一部をワークショップなどの教室として利用する「自宅教室」は、女性起業家に人気の高い起業方法のひとつ。主婦業と並行しやすいため、自宅教室を開いている人の多くは、家庭と教室を両立させている主婦の方が多いですね。
さらにネットショップ同様、初期費用を抑えて起業できる点が魅力です。
なお、自宅教室で代表的なジャンルは以下です。
- 手芸
- フラワーアレンジメント
- ピアノ教室
- カラーコーディネート
ただし自宅教室を開いて開業しただけでは、当然ながらお客さんは来てくれません。口コミ等を頼りにできない初期の段階では、必要に応じて広告を出したり、SNSやブログでの発信を強化したりして効果的な集客を行う必要があるでしょう。
③出張サービスを提供する
起業のビジネスモデルのひとつに、お客さんの元へ訪問してサービスを提供する「出張サービス」があります。特に女性の社会進出が増えている近年では、生活に関連した業務を「代行」するサービスが人気ですね。
例えば、
- 家事代行
- ハウスクリーニング
- 出張シェフ
- ペットシッター
など。これらは、女性ならではの視点や今までの経験を活かしやすい業界でしょう。
中でも家事代行サービスは、共働きや子育て、高齢者がいる一般家庭世帯の利用が増加傾向にあるため、大きなビジネスチャンスを秘めていると言えます。
ただし、一部サービスの開業には特定の認可を得る必要があるため要注意。例えば食品を扱う場合には、保健所にて営業許可を受けなければいけません。
④Webサービスを提供する
最近ではWebサービスで起業をする女性も増えていますね。Webサービス業は、基本的にパソコン1台あればスタートできるため、起業の人気も高まっています。
なお、「Webサービス」とは以下のような仕事を指します。
- Webデザイナー
- Web制作
- プログラミング
- Webライター
要は、Web上にてクライアントへサービスを提供する仕事ですね。Webサービス業はオンラインのみで完結するため、完全在宅で仕事を行いたい方には魅力的でしょう。
ただし未経験であれば、スキルを取得して生計を立てるまでにある程度の時間を要します。その場合は習得期間も考慮して、起業の計画を立てるのが得策でしょう。
また、おすすめの“職種”についても知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください↓
【厳選5選】起業したい女性におすすめの職種をランキングで紹介!
女性は「個人向けサービス」で起業する人が多い
ここまで、女性の起業におけるビジネスモデルについて紹介しました。では女性が起業する際、どんな方をターゲットとしているケースが多いのでしょうか?
結論、女性起業家は「個人」かつ「女性」をターゲットにしている方が半数以上を占めています。この結果から、消費者の心理を理解してサービスを展開・販売するうえで、同性の視点は有利であると伺えますね。
さらに、「女性個人をメインターゲットにしている」ビジネスを深掘ってみると…
大きく以下3つのビジネスモデルに分かれていました。
①女性の消費が市場の大半を占める事業
◆例:ネイルサロンや料理教室、化粧品小売業など
②本来男性による消費が大半を占めていたが、女性独自の視点をもち込んだ事業
◆例:カメラ女子、女子会プランなど
③女性の社会進出に伴い、新たに生まれたニーズに対応した事業
◆例:家事代行サービス、キャリアサポートなど
このように、女性が起業に選ぶ種類やビジネスモデルは様々であり、みなさんのアイデアひとつが新たなビジネスのきっかけになる可能性も多いにあるんですよ。
参考:女性起業家の実像と意義
まとめ:起業をするなら小さな一歩から「行動」してみよう
以上が、女性の起業におけるビジネスモデルや起業形態の紹介でした。
あなたがまだ明確に「どんな形で起業するか」が決まっていないのであれば、まずは何でも思いついたことを小さく始めてみましょう!
例えば、手芸が得意なのであれば、作った商品をBASEのようなECサービスを使って出品してみてください。まずは「実践あるのみ」です。
そうすれば、人を集められない場合には集客スキルが必要だと分かりますし、購入に繋がらないのであれば、商品紹介を改善するべきだと判断できますよね。
つまり、何かを初めてみることで、その次にやるべきことが見えてくるんです。
かくいう私も、実績も人脈もゼロの状態から起業を始めました。
今にたどり着くまで「お金を作る経験」として、フリマアプリを利用し不用品を販売してみたこともあります。本当に小さな経験ですが、そのおかげでメッセージのやり取りや入金の確認、梱包、発送手配など一連の流れを経験できたんですよね。
ただそうは言っても、何から始めたら良いのかわからない方も多いと思いますし、私もまだまだみなさんにお伝えしたいことはたくさんあります。
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