本記事では、鈴木実歩さん主催の継続サロン「CMM」で開催した「連続起業家である北原孝彦さんのグループコンサル」をライターのあずさがレポートします!

たった4年半で100店舗も展開した美容室「Dears(ディアーズ)」の経営者、北原孝彦さん。数々のビジネスを手がけ、全てを黒字化させている敏腕連続起業家です。

そんな北原さんをお招きしたグルコンの前編レポートでは、彼のビジネス全般に対する考えをお届けしました↓

連続起業家・北原孝彦さんが持つ『マインド』と『ビジネスの秘訣』とは【前編】

そして今回は、レポートの後編として北原さんのワークライフバランスを保つ方法や、良いチームをつくる方法など実践的なビジネスノウハウをお伝えしていきます。

きっと皆さまのビジネスに活用できるものばかりですので、ぜひ最後までお付き合いください!

北原孝彦さんのワークライフバランスを保つ方法

北原孝彦さん出典:北原孝彦さん公式ホームページ

さて、まずは北原さんのワークライフバランスについてです。

次々にビジネスを立ち上げ、SNSや講演会を通してビジネスノウハウの発信にも注力されている北原さん。

大変ハードなスケジュールをこなされていることから、サロンメンバーからは「忙しすぎてパンクしないのか」といった質問が寄せられました。

忙しくても走り続ける北原さんのワークライフバランスを保つ方法をお伺いすると、そこには圧倒的なスピード感をもってビジネスに取り組む秘訣があったのです。

完璧を目指さない

仕事以外で捨てても構わないこだわりは「捨てる」判断が大切だと北原さんはおっしゃいます。とにかく肩の力を抜き、今自分にしかできないことに時間を費やす。ビジネスと何かの両立に悩み、成果が上がらないなら、まずは人から求められてお金になることに集中すべきとのことでした。

また、北原さんは自分の管理をすべてマネージャーさんにお任せなさっているそうです。

絶対オフにしたい日をあらかじめ伝え、その日は仕事をいれない。上手く人に頼りながらオンオフを絶対に守れるような仕組みづくりをされているのです。

「全部は分からなくていいんです。誰かが分かっているなら。」

北原さんはこうお話しされていましたが、まさにその通りではないでしょうか。「あれもこれも全部自分でやらないと」と気張っていては、心の疲れにもつながりかねません。

私たちも完璧は目指さず、捨てるべきところは捨ててオンオフを切り替えていきたいですね。

体の疲れはOK、心の疲れはNG

北原孝彦さんコンサル

「相手にされなかったら死のうと思います。」

これは、北原さんへ届いたメールに書かれていた言葉です。相談者の方は、ご自身が経営する理容室が赤字で借金もあるため、命を絶つことまで考えていた男性。そこで、相談を受けた北原さんはしっかりと相談にのり、彼にフランチャイズのオーナー権を与えました。そしてなんと、今では3店舗のオーナーになったのだとか…!

北原さんは「プロダクトが無いと目の前の人には優しくなれない」と言います。

人と向き合う際は、「相手の悩みを解決できるプロダクトを自分は持っているのか」に着目するのが重要。助けられるサービスを持っていれば向き合い、そうでなければきちんとお断りするそうです。

「これなら助けられる」と約束できるプロダクトがないままに相手を受け入れると、自分の心は乱れて相手も救えず、結局何も・誰も救えない状況に陥りかねません。

なので、プロダクトが無いのであればいつかその人を救えるよう「今やるべきこと」に全力を尽くすのみ。これこそが本当の責任と優しさなのだと北原さんに教わりました。

このように心を疲れさせず心地良い忙しさを求めてきた結果、「今めちゃくちゃに忙しいです(笑)」と北原さん。超絶多忙なスケジュールをこなされているにも関わらず、「今がまさに至福の時間なので!」とおっしゃった姿が本当に輝いていて、心からの言葉なのだと実感しました。

体の疲れはOK、心の疲れはNG。

この言葉を忘れず、相手と向き合う際は明確な基準を持ち、健康にビジネスを進めていきたいですね。

良いチームをつくる秘訣とは

北原孝彦さんセミナーの様子出典:北原孝彦さんTwitter

チームメンバーは共に戦ってきた結果、そばに居てくれた人

まず、会社を成長させるうえで欠かせない組織づくりについてですが、良いチームメンバーに出会うためには相手と自分が一緒に過ごした「時間」が重要だとのことです。

北原さんの場合、チームメンバーとして一緒に働いているのは3年間共に戦ってきた結果、自然とそばに居てくれた人達なのだとか。そのメンバーは北原さんと苦楽を共にし、それでも尚、隣にいてくれる人たちなのです。

チームメンバーを選ぶ際は、出会った人をいきなりスカウトするなどはしないそうです。一定期間付き合ったうえで、その相手に「全部のリソースを自分の会社に割いて欲しい!」と思えば、高額な報酬を支払ってコアなメンバーとして働いてもらうとおっしゃっていました。

成果に対してしっかり報酬を払う

そして、「しっかりと報酬を支払うこと」はチームの意識を高めるためにも欠かせません。

実際に北原さんは、良い人が集まる組織をつくるため、成果を上げた人に対しては支払いを増やすように徹底されていると言います。

自分じゃなくてもできることは人に任せる

また、円滑な運営をするためには「全て自分でしない」という意識を持つのも大事だと北原さんは言います。

「自分じゃなくてもできることは、どんどん外に投げたら良いんです。」

これは、組織化について伺った際に北原さんがおっしゃった言葉です。

ある程度の実績が伸ばせたら、全て自分でやろうとしないこと。自分にしかできないものにコミットすること。それ以外のことは周りにサポートしてもらうか、繊細な仕組みづくりをするのが重要だそうです。

できることから変えていく

とはいえ、自分以外でもできることを外注化しようと試みるものの、「思っていたような仕上がりにならない」「満足できる人に出会えない」と悩まれている方も多いと思います。

そこで、仕事の一部を自分以外へ任せる際に、具体的にどのような行動をとれば良いのか北原さんに伺いました。

まずは収入が増えたらすぐに外注するのではなく、家庭にある電化製品のグレードをアップさせたりデリバリーを活用したりと生活から変えていき、仕事以外にかかる時間の短縮から始めるのが優先とのこと。

実は「人」に頼るのではなく、最初は「もの・こと」に頼るのも、自分じゃなくても良い仕事を外に任せると同じなのです。

いきなり全部を外の人に任せるのではなく、自分ができる範囲で少しづつやっていったら良いのですね。

パーツ単位に対してマニュアル化する

北原孝彦さんコンサル

そのうえで、次はテンプレ化できることから外部に依頼を始めましょうと北原さんはおっしゃいます。

売上がやっと100万〜150万円を達成した方のよくある悩みのひとつは、「フルサポートを頼むと高額の固定費になる」「お手頃な秘書サービスを使ってみたもののサポート力がイマイチだった」といったこと。

北原さんによるとこの原因は、任せたい仕事が要素分解できていない、またはパーツ単位でマニュアル化できていないからだそうです。

仕事が忙しくなると「誰か力を貸して欲しい!」と思うものの、外に何を任せたいのか自分自身がよく分かっていないというケースは少なくありません。そこで、マニュアル化する際は、最初に任せたい仕事やタスクを棚卸しして、抽象度の高い状態からより具体的にする必要があるとのことです。

例えば任せたい仕事を以下のように細分化した場合。

  • SNSのリプライ対応
  • イベントコラボの申し込み
  • 会場手配

ここからマニュアル化の作業に移りますが、この際はできるだけ細かく、パーツ単位でマニュアル化するのがポイントだそうです。任せるところは細かくリストまで作って「あとはやるだけ」の状態にすると、外に仕事を投げながら円滑な経営ができるのです。

なお、人に頼る場合、最初から100%を期待するのはNGだとか。最初から完璧を求めていてはストレスが溜まるだけです。

「私がやったほうが上手くできるのに…」と思うかもしれませんが、前述したようにテンプレ化と成果に対しての報酬をしっかり意識し、相手を育てる時間も持つのが大切だと北原さんはおっしゃいます。

まずはできる範囲で行動を変えていき、パーツ単位でテンプレ化する。自分にしかできないこと、自分じゃなくてもできることを判断し、ビジネスに取り入れていきたいですね。

まとめ

というわけで今回は、連続起業家である北原孝彦さんとのグルコンレポート後編をお届けしました。

前編・後編の2部に分けてお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

北原さんは、全ての行動に明確な基準を持ち、ビジネスを細分化して過程と丁寧に向き合っていることが分かりましたね。今回のコンサルは、ビジネスに関わる全ての方に有益な内容です。

かなり情報量が多いレポートでしたが、ぜひ順番にじっくり振り返りながらご自身のビジネスに取り入れてみてください。

コンサル時間を大幅に延長してまで、サロンメンバーの質問に真摯に答えてくださった北原さん。本当にありがとうございました!

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