未来シフト株式会社(代表:鈴木実歩、以下弊社)は「先進国の中でも女性の社会進出が遅れている日本社会において、精神的かつ経済的に自立した女性を1人でも多く増やす」をミッションに事業を展開しております。
弊社はチャリティー活動の一環として毎年女性や子どもを応援する活動や団体への寄付を行っており、2022年9月5日、認定NPO法人ジャパンハート(以下:ジャパンハート)さまへ100万円を寄付いたしました。
ジャパンハートさまとのお付き合いは初めてだったため、このたび担当の近藤さまより団体の活動内容についてご説明いただきました。
本記事では、その内容をレポートとしてお届けいたします。
認定NPO法人「ジャパンハート」さまについて
ジャパンハートさまは「すべての人が、生まれてきてよかったと思える世界を実現する」をビジョンに掲げ、無償医療の提供や児童養育施設の運営などを行っている団体です。
提供:ジャパンハートさま
カンボジア、ミャンマー、ラオスなどを中心に支援活動を展開しているジャパンハートさま。
日本国内では、人材が不足しがちな離島・僻地で働くことを希望する医療従事者と医療機関をマッチングするサイト「RIKAjob」の運営なども行っておられます。
その様々な活動の中から、今回は「女性と子どもに対する国際医療支援」についてお話いただきました。
提供:ジャパンハートさま
◆医療を届けて「命」を救う
途上国には、医療や薬が届かないために失われる命が数多くあります。
まずは、こちらのグラフをご覧ください。
提供:ジャパンハートさま
上のグラフは、日本とカンボジアにおける子どもの死因(2017年)を表したもの。グラフ内の一番濃いブルーが日本、薄いブルーがカンボジアの数値を示しています。
中でも早産・未熟児においては日本の20倍ほどの数値が出ており、出産時外傷や感染症・栄養などでも日本とカンボジアの差は明白。
また少し年代を上げて「世界の10代の死因」を見てみると、男女問わず下気道感染症が上位に入っているのが分かります。そのため、感染症対策に力を入れている国や団体は増えてきているとのこと。
提供:ジャパンハートさま
◆安心して出産できる環境を提供
一方、女性においては「妊娠・出産」が死因となるケースが後を絶ちません。
2017年のデータによると、妊娠・出産が原因で亡くなった女性の数(国別・10万出生あたり)はこちらの通り。
- 日本:5人
- ミャンマー:250人
- ラオス:185人
- カンボジア:160人
- 南スーダン:1,150人
- シエラレオネ:1,120人
いずれの国も日本と比較すると、膨大な数です。また、アフリカには未だに1,000人以上もの命が失われている国も存在するのです。
産前産後のリスクを減らすためには、妊婦本人に「きちんと検診を受けていれば母体、赤ちゃん共に異常が見つかれば適切な処置ができる」と分かってもらうことが何よりも大切。
そこでジャパンハートさまでは妊婦検診の仕組みができていない国に検診の重要性を訴え、安心して出産できる環境を提供しておられます。
提供:ジャパンハートさま
具体的には、エコーで胎児の成長度合いや異常の有無を妊婦本人に見せたり、必要に応じて帝王切開手術を行ったりなどの対応をしているとのお話でした。
◆コストが高い「小児がん」の治療に特化
また、ジャパンハートさまはコストの高い「小児がんの治療」にも力を入れておられます。
提供:ジャパンハートさま
小児がんの場合、治療に必要なコストは1人あたり1万ドル(約140万円)ほどですが、これは麻しん・風しんを予防するMRワクチン7万人分に相当する費用。
そのためワクチン接種を積極的に行っている支援団体は数多く存在するものの、一方で小児がん患者は治療すら受けられず絶望的な環境におかれているのも事実です。
そこでジャパンハートさまでは「目の前の患者に対する治療」を信念に、後回しにされがちな医療(小児がん治療)を積極的に行っておられます。
現時点ではミャンマー、カンボジアで子どもを中心とした医療を実施しており、今後はラオスでも行う予定とのこと。
カンボジアでは「ジャパンハート子ども医療センター」を設立・運営し、カンボジアで唯一塊のがん(血液のがん以外)を無償で治療しています。
◆女性が抱える「ジェンダーリスク」対策を実施
そしてジャパンハートさまでは、女性が抱える様々な問題への対策も実施しています。
提供:ジャパンハートさま
途上国では、女性というだけで何もかもが後回しにされることが珍しくありません。
提供:ジャパンハートさま
女性や子どもなど、社会的に弱い立場の人たちは、しばしば人身売買のリスクにさらされます。その結果、売春強要や強制労働、ときには臓器売買など、命の危険もある劣悪な環境に追い込まれるのです。
これは未だに解決できない問題として各国で深刻に捉えられていますが、こうしたリスクを回避するためにジャパンハートさまは養育施設「Dream Train」を設立しました。
提供:ジャパンハートさま
現在「Dream Train」の宿舎では150人前後が生活し、学校に通ったり職業訓練を受けたりしています。
その後はジャパンハートさまの医療施設で働いたり、日本の協力会社の社員になったりと、自立した生活を営んでいる女性が増え続けているとのお話でした。
国を問わず、全ての女性たちの幸せを願う~所感~
弊社がジャパンハートさまを知ったきっかけは、鈴木のビジネスパートナーである長倉顕太さん(書籍プロデューサー)からのご紹介です。
早速資料をダウンロードして拝見したところ、活動報告や収支などがとても分かりやすくまとまっており、それだけで誠実な団体であることが分かりました。
鈴木からその旨をお伝えしたところ「寄付は皆さまのご厚意。活動報告は義務だと思っている」と答えてくださった近藤さま。
またジャパンハートさまは理事長や事務局長を始め、数多くの女性が活躍している団体であることから、弊社の理念と合致する部分が多々ございます。
こうして新しいご縁をつなぐことができ、紹介者の長倉顕太さんおよびジャパンハートさまには感謝の念に堪えません。
最後に鈴木から「国を問わず、全ての女性たちが幸せになってほしい」との想いを近藤さまにお伝えし、今回の対談は終了しました。
まとめ
提供:ジャパンハートさま
2020年にスタートした弊社の寄付活動も、おかげさまで3年目を迎えました。
弊社では毎年、鈴木が主宰する講座受講費の一部を寄付に充てており、これまでの寄付金額はこちらの通りです。
- 2020年:600万円
- 2021年:700万円
- 2022年:770万円
ありがたいことに寄付金額は毎年増えており、微力ながら弊社の活動が「支援の輪」の拡大につながっていることを実感している日々です。
全ての女性たちが自分らしく生きられる世の中を実現すべく、引き続き弊社はチャリティー活動を続けて参ります。
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