本記事では、鈴木実歩さんが主催する継続サロン「CMM」で開催した「連続起業家である北原孝彦さんのグループコンサル」をライターのあずさがレポートします!
冒頭から「実歩さんは怖いです…大好きと怖いは紙一重ですからね」となぜか「怖い」を連発する北原さん(笑)おちゃめな一面で場を和ませ、楽しく対談をスタートさせてくださりました。
今回はレポート前編として、北原さんのビジネス全般に対する考えについてお伝えしていきます。
有益すぎるお話ばかりですので、ぜひ最後までお読みください!
ゼロから4年半で100店舗!北原孝彦さんってどんな人?
出典:北原孝彦さん公式サイト
北原孝彦さんは、たった4年半で100店舗も展開した美容室「Dears(ディアーズ)」の経営者。開業して以来、全国にフランチャイズ展開を進め、6年目で全国160店舗以上・グループ年商40億円規模にスケールしました。
現在ではシャンプーの通信販売やホームページ制作事業「ウェブエクステンド」、エステ、SNS代行会社、シェアオフィスなど、次々にビジネスを立ち上げて成功させている連続起業家でもあります。
そんな北原さんがビジネスで成果を出すための考え方を最初に学んだのは、なんと「ブログ」。美容室の集客を勉強するため24歳でブログをスタートし、店長として働きながらパソコンスキルも身に付けていったそうです。
北原さんのスピード感とコミット力はすでにこの頃から培われていたようで、27歳の時に副業で100万円、その1週間後には1,000万を達成したとか。
そして培ったビジネススキルを活かし、2015年5月にディアーズ1号店を開業。店舗運営やECサイト運営を行い、2020年12月には全都道府県出店を達成しました。
出典:北原孝彦さん公式サイト
さらに、通販事業も年商6千万円の規模感に…!
出典:北原孝彦さん公式サイト
オフラインとオンライン両方の事業で成功をおさめた北原さんは、「1つずつコツコツと丁寧に積み上げたらここまでこれることをお伝えしたい」と、ビジネスを共に学ぶオンラインサロン「北原の精神と時の部屋」もスタートしました。
他にも、全国各地で講演やセミナーへ登壇するなど、ビジネスのノウハウを様々な形で発信されています!
複数媒体を爆伸びさせた北原孝彦さんのSNS運用方法とは
さて、そんな北原さんに今回の対談でまず伺ったのはSNS運用についてです。
手がけるビジネスをすべて黒字化させていく北原さんですが、その勢いはSNSもまた然り。
Twitterのフォロワーは6万人を達成しており、今では1ヶ月で約3,000人ずつ増えているとか。また、YouTubeにおいては、100本目でチャンネル登録者数が5,000人から15,000人へ。再生回数は初期の10倍にもなりました。
SNS運用において大事なのは、よく言われるようなファン分析ではなく、自分が続けられる理由を見つけることだと言います。
私たちはSNS運用する際、ついつい「どうしたらフォロワーを伸ばせるか?」ばかりを考えがち。しかし、そもそも自分にSNSをやる明確な理由がなければ、すぐに挫折しかねません。
一方、仮にSNSへ投稿した内容によって売上があがったとします。すると、この「売上があがった」ところに「SNS運用を続ける理由」が生まれますよね。結果、やるべきことも明確になり、無理なく継続できるとのことです。
そして、理由さえ見つかれば、あとはどんな視点で・どんなコンテンツを・どんなタイミングで運用をすれば売上に繋がるのかを検証していくだけ。売上に対してどのメディアが影響したのか、どういった運用をしたら売上があがったのかなどを観察し、改善と修正を繰り返していくのが大切だそうです。
現に北原さんは、「僕のことを何の媒体で知りましたか?」と商品を販売する前にアンケートをとり、その結果をもとにSNS運用の精度をより高めているとか。
例えば、「アンケートでYouTubeと回答した人が多かった→YouTubeをさらに強化する→オンラインサロンのメンバーも増えていく」といった場合。明らかにYouTubeが売上に貢献していると分かるため、投稿するコンテンツやタイミングを考えながらコミットしていくとのことです。
このように各媒体に対して「SNSを続ける理由」を明確に持たれているからこそ、運用を継続し、メディアごとに魅せ方も変えられるのですね。
事業成長のカギは「憧れ」と「安心感」
それでは、SNSも使いながら事業を成長させるには何を意識すべきなのか。
前提として、「ブランディングとは憧れと安心感の両方が担保されてこそ成り立つ」と教えていただきました。
「憧れ」と「安心感」それぞれの要素について深掘りすると、まず憧れにあたるのは前述したSNSの話でいうフォロワー数です。北原さんのSNSを見ると、誰もが「すごい人だ」「羨ましい」と憧れを抱くのではないでしょうか。まさにこれがブランディングを構成する要素、憧れです。
ただし、フォロワー数=憧れの蓄積にはなりますが、それだけではブランディングは完成せず、売上にも繋がりません。なぜなら、もう一つの要素である「安心感」が欠けているからです。どれだけすごいインフルエンサーがいても、その人の性格や雰囲気を感じられない限り、みなさんも「商品購入」までは至りにくいのではないでしょうか。
つまり、人は憧れに加えて「安心感」まで担保されないとアクションを起こせないということです。
「どんな行動をすれば安心感をつくれるのか」を考えて、実行していきましょう。
売り上げに繋がる行動にコミットする
まず、事業を成長させるには、売上に繋がる行動だけにコミットすることが重要だそうです。
ブランディングは「憧れ」と「安心感」から成るとお伝えしましたが、売上があがる=両方が担保された証になります。つまり、売上に繋がった行動を振り返る→その行動にコミットする→「憧れ」と「安心感」が担保される→結果ブランディングを加速できる→事業が成長するというわけです。
北原さんの場合、売上を検証するなかで、インスタライブを開催すると1回でオンラインサロンの入会者が2〜5人増加することに気付きました。ここから「インスタライブ」が安心感を担保する行動だと分かったため、この売上に繋がる行動をスケジュールを組み込み、続けていったそうです。
すると、北原さんに憧れはあるものの今まではお財布を開くまで至らなかった方も、インスタライブを通して「北原さんってこんな感じだったんだ!」と人柄を知る。この安心感が生まれたことで、彼らは「購入」のアクションを起こす。このように、北原さんは良い循環をどんどん作り上げていったのです。
リソースの見直しが上手い人は伸びる
では、事業を成長させるうえで欠かせない「売上に繋がる行動にコミットする」にはどうしたら良いのでしょうか。
この答えはシンプルで、売上に繋がらない行動をやめれば成長スピードは一気にあがると北原さんはおっしゃいます。
そもそもビジネスの基本は、売上をあげて黒字化させること。しかし、多くの人はその基本を知っていながらも、「何のためにやっているのか」を深く考えないまま売上に繋がらない行動をしています…。
売上にコミットするには、
- 何のためのお金なのか
- 何のための時間なのか
- 何のための行動なのか
を常に考えながら過ごさないといけません。リソースの見直しを繰り返してこそ、どんどん事業を成長させられるのです。
私たちも常に自分がとる行動の「目的」を考えて、売上にコミットさせていきたいですね。
人が集まる場所を持つ
「今からは場所を持つ戦いになります。」
これは以前北原さんとお会いした際に聞いた言葉ですが、事業を成長させるには人が集まる場所を持つのも重要だとのこと。
というのも、人が集まる場所を持つと、憧れ+安心感の両方を生み出せるからです。要は、人が集まる→いつも沢山の人に囲まれているという「憧れ」+話せる距離にいる「安心感」→ブランディングを加速できる→事業が成長するということです。
そんな北原さんも、少し前までは「多くの人に囲まれている」というわけではなかったとか。しかし代官山に人が集まる場所を持ってから、状況は大きく一変。場所をおさえたことで必然的に人が集い、北原さんの周りを囲んでいったそうです。
この考えを活用し、イベントを行う際も主催者もしくは運営側にまわれば、自分を中心として自然に人が集まるとのこと。結果、事業の成長スピードは急加速すること間違いありません。
また、加えて北原さんは全てのコミュニティで「少人数での運営・開催」も意識されているそう。
「安心感=接触回数+距離」だからこそ、自分が見れる範囲内で運営するのが大事というお話でした。
北原さんが事業を拡大しつつ巨大なオンラインサロンをまとめている秘訣のひとつは、まさにこの「人が集まる場所の確保」と「少人数体制」にあるのでしょう。
まとめ
というわけで今回は、連続起業家である北原孝彦さんとのグルコンレポート前編をお届けしました。
数々のビジネスを手がける北原さんですが、その圧倒的な結果の裏にはすべてに「理由」があります。私たちもビジネスを成長させるためにただなんとなく費やしていることを辞め、自分自身に「なぜ」を問いかけながらアクションを起こしていきたいですね。
そして、憧れと安心の両方がつくれてこそ初めてブランディング化でき、売上に繋がる。これも非常に貴重なお話でした。
今回の対談を参考に、どうやったら憧れと安心感をお客様に与えられるのか、ぜひご自身のビジネスにも落とし込んで考えてみてください。
なお、レポート後編では、北原さんが実践している具体的なビジネスノウハウについて伺った内容をレポートします。お楽しみに!