鈴木実歩さん主催の継続サロン「CMM」は、国内外から390名以上が在籍するコミュニティ。ここでは、参加メンバーのさらなるビジネスの発展と、メンバー同士のつながりを深く育てることを目指しています。
CMMでは毎週金曜日にオンライングループコンサルを実施。実歩さんからの最新ビジネス情報および近況の共有、メンバーからの成果報告、公開コンサルなど毎回内容は盛りだくさんです。
2022年8月12日(金)10:00より開催された第62回CMMグルコンでは、起業家、世界に通用する子育てのエキスパートなど様々な顔を持つイゲット千恵子さんをスペシャルゲストにお迎えしました。
本記事では、その内容をレポートとしてお届けします!
イゲット千恵子さんのプロフィール
今回のスペシャルゲスト・イゲット千恵子さんは18年前、離婚をきっかけに息子さんと共にハワイに移住された方です。
ひとり息子を「世界で活躍できる人材に育て上げる!」と決心したイゲットさんは、ご自身でビジネスを展開しながらお子さまの教育にも全力投球。
その経験をもとに著書を2冊出版し、今はアメリカで会社を経営する傍ら、日本で「CEOキッズアカデミー(子どもにビジネスを教えるプログラム)」を展開されています。
出典:CEOキッズアカデミー
驚きを隠せなかった「日本社会の変化の無さ」
そんなイゲットさんが最初に起業したのは25年前。当時はまだ珍しかったネイルサロンを日本でオープンしたことが始まりでした。
その後ハワイに渡り、グローバルに活躍されてきたイゲットさん。
2018年に再度日本で会社を設立したときに「日本は25年前と変わらず、男性社会のままで驚いた」とおっしゃいます。
◆女性が生きやすくなるためには「収入」が必要
そして社会の在り方が男性主体の日本では「女性の経済的自立が一番大切」と続けるイゲットさん。男性が一家の家計を一身に担っていると、有事の際に一家共倒れになる可能性が高いからです。
また18年前ご自身が離婚を選択できたのも、ハワイに移住できたのも、自分の手である程度の収入を得ていたからだとイゲットさんはおっしゃいます。
確かに先立つものがなければ、選択の自由は成り立ちません。
ご家族の生活だけではなく自分の人生におけるリスクヘッジのためにも、経済的自立は外せない要素です。
そしてハワイではビジネスを始めるにあたって、女性が優遇されていると教えてくださったイゲットさん。
女性起業家だけが申し込みできるローンがあったり法律で守られていたりするので、とてもビジネスが発展しやすいとのお話でした。
これからは、ハワイでビジネスを始めてみるのも良いかもしれませんね!
◆お世話ベースの育児が子どもの可能性を奪う
なお先日ハワイから帰国する際、イゲットさんの著書「経営者を育てるハワイの親・労働者を育てる日本の親」を機内で読んだという実歩さん。
ここでイゲットさんに「日本とハワイの子どもたちの違いはどんなところでしょうか?」と質問したところ、「日本の子どもたちはとてもポテンシャルが高くて優秀。違いは親の考え方です」と答えてくださいました。
イゲットさん曰く、日本の子どもたちはとてもシャイで、名前を聞くとお母さんの後ろに隠れてしまう子も珍しくないそうです。
それは昭和から変わらない「お世話ベースの育児」が生み出した負の遺産とも言えるもの。自立心を養わない教育方針が、子どもたちの未来を奪っているのですね…。
◆日本人に足りないのは「先行投資」
さらに「日本人には先行投資の習慣が足りない」とイゲットさんはおっしゃいます。
「できるだけ安く、良いものを」と考える親が多い日本では、教育にあまりお金をかけません。
一方アメリカでは、子どもの教育は「お金をかけたもの勝ち」といった文化が浸透しています。
言わば教育にかけるお金は、子どもの将来への先行投資。その考え方をもっているからこそ、イゲットさんは息子さんの教育に5,000万円をつぎ込んだと言います。
そして子どもに良い教育を受けさせれば、親の学びにもなり、自分自身も成長します。
すると投じたお金以上のリターンは軽く得られるとおっしゃるイゲットさん。今では「5,000万円でも安かった」と感じているそうです。
◆お母さんの収入を子どもの教育に使おう!
またイゲットさんは、サロンメンバーに「お母さんがどんどん稼いで、その収入は全て子どもの教育に使いましょう」とアドバイスされます。
日本では共働きでも、夫婦の収入=家族の生活費といった図式が一般的です。
しかし「生活費=父親の収入、教育費=母親の収入」と役割分担をすると、ママ達の稼ぐモチベーションも、子どもの教育水準もどんどんアップするとおっしゃるイゲットさん。
そもそもイゲットさんは、出産時から子どもの将来を考えていたと言います。
現在息子さんは21歳ですが、出産前のイゲットさんは「20年後、恐らく日本の経済は衰退しているだろう」と予測していました。
そして「子どもが成人したときに経済の良い国を選ばせてあげたい」と考え、単身ハワイで出産されたとのこと。
子どものグローバル化だけを意識するのではなく、ママ自身が視野を広げ「今、何ができるか」を考えることが大切なのですね!
家族は会社経営!お母さんはCEO!?
そしてイゲットさんは「日本の最大の失敗は、男の子の育て方を間違ったこと」とおっしゃいます。
昭和の日本では「男の子をとにかく大切に」といったお世話型の子育てが当たり前でした。
そうして女性をお手伝いすることを一切教えなかったため、今の男性社会が出来上がってしまったのだと言うイゲットさん。
この悪しき習慣から抜け出すためには「お母さんがCEOになると良い」とアドバイスします。
家庭を会社組織と考えれば、子どもたちは新入社員です。
指示を出して自ら動ける社員に育て上げるのがママの役割と考えれば、子育てやしつけの方法はガラリと変わりそうですね!
変化を待つより、自分が変わること
ここでサロンメンバーから「従来型の教育はもう限界です。千恵子さんの考える一番日本の教育界に取り入れたらいいことは?」との質問が寄せられます。
するとイゲットさんは「残念ながら、日本の教育は今後も変わりません」と即答。
しかし学校に行かせておけば、ある程度のベースができるのが日本の教育の良さです。
よって「学校は基礎教育をする場所」と割り切って、習い事に力を入れれば良いのでは?とアドバイスするイゲットさん。
変わらないものを変えようとしたり、変わるのを待ったりするのは時間の無駄と言えます。
そんな希望は捨てて、自分を変えるほうが早いというイゲットさんの意見に、サロンメンバーからは共感の声が多数あがっていました。
まとめ
貴重なお話に加え、サロンメンバーからの質問にも丁寧に答えてくださったイゲットさん。
バリバリのビジネスウーマンであるにもかかわらず、物腰がとても柔らかく女性らしさに溢れた素敵な方でした。
その穏やかな雰囲気とは裏腹に、飛び出す言葉は全て明朗で快活。女性起業家が集まるCMMのメンバーにとって、イゲットさんは最適なロールモデルではないでしょうか?
グルコン終了前には、このような嬉しいコメントがたくさん届きました。
まずはママ達が経済的に自立し、イキイキと仕事を楽しむ姿を子どもたちに見せていきたいですね!
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