鈴木実歩さん主催の継続サロン「CMM」は、国内外から220名以上が在籍するコミュニティ。ここでは、参加メンバーのさらなるビジネスの発展と、メンバー同士のつながりを深く育てることを目指しています。

CMMでは、毎週金曜日にオンライングループコンサルを実施。

2022年7月29日(金)10:00より開催された第60回CMMグルコンでは、ベストセラー作家・高橋歩さんが理事を務める「ワールド・ドリーム・スクール」から、岡本さまと森住さまがスペシャルゲストにお越しくださいました。

「様々な困難を抱える世界中の若者に夢を見てもらいたい!」との想いで設立されたワールド・ドリーム・スクール。本記事では、運営のお二人から伺った貴重なお話をレポートとしてお届けします!

ワールド・ドリーム・スクールについて

ワールド・ドリーム・スクールは、実歩さんが運営する講座「マイ・メッセージの受講費の一部を寄付している団体のひとつ。

出典:ワールド・ドリーム・スクール公式サイト

まずは、団体概要を岡本さまにお伺いしました。

◆母体であるNPO法人オンザロードができるまで

ワールド・ドリーム・スクールは、NPO法人オンザロードが行っているプロジェクトです。

出典:NPO法人オンザロード公式サイト

NPO法人オンザロードは元々、インドに学校を作ることから始まった団体。高橋歩さんの声をきっかけに、現地で30人〜40人の日本人が集まってセメントを捏ね、レンガを積んで学校を創り上げました。

その後も「学校の運営が軌道に乗るまでは現地で過ごす」と決め、校舎設立から数年間をインドで過ごされた岡本さま。

この出来事をきっかけに、NPO法人オンザロードが発足したとのことです。

現地の方に寄り添った対応に、サロンメンバーからは感動のコメントが多数届いていました。

◆ワールド・ドリーム・スクール発足のきっかけ

そしてNPO法人オンザロードが様々な活動を続ける中で起こったのが、コロナ騒動。

世界中で経済活動がストップし、登校すらかなわない子どもの様子を見た高橋歩さんは「オンラインなら、コロナ禍でも仕事に役立つスキルを提供したり、勉強を教えたりできる!」との考えに至りました。

出典:ワールド・ドリーム・スクール公式サイト

こうしてオンライン授業を交えた学校の設立を始めたのが2021年。

このプロジェクトを「ワールド・ドリーム・スクール」と銘打ち、「逆境に立つ若者たちが夢を追いかけられる世界を創りたい」という理念のもとで活動を続けておられます。

◆団体の活動を担う二人の立役者

なお、今回お話を伺った岡本さまと森住さまは、現地のコーディネーターとやり取りをしたり、授業の内容を考えたりしてワールド・ドリーム・スクールの活動を担っておられる方々です。

前述の通り、岡本さまは2008年のNPO法人オンザロード発足に携わった方。以降、十数年に渡って高橋歩さんの夢を実現すべく日夜奔走しておられます。

そして森住さまは学生時代に高橋歩さんの本を読んでインスパイアされ、大学を休学して世界一周の旅に出たとのこと。

帰国後は社会イノベーション(社会問題に対する革新的な解決法)を学びつつ、フィリピンの児童養護施設やスラム街の子供たちを支援するプロジェクト「ワクワーク」の立ち上げに携わりました。

コロナをきっかけにワールド・ドリーム・スクールに参画し、ディレクターとして活躍されています。

2021年度の活動報告

2021年は、3大陸で10クラスを開設したワールド・ドリーム・スクール。

今回は、そのうち3つの事例をご紹介いただきました。

1.英語学習プログラム(フィリピン)

1つ目は、フィリピンの若者たち向けにオンラインで英語を教える取り組みです。

フィリピン内でも元々生活水準が高くない地域は、コロナウイルスによって多大な影響を受けたと森住さまはおっしゃいます。

仕事が無くなる→収入が途絶える→食事が摂れないといった負の連鎖が止まらない都市では、炊き出しなども行っていたとのこと。

未だに学校が再開されていないフィリピンには、学業を継続できない若者が溢れています。

そんな彼らを救うべく開校されたのが、英語学習プログラム。

米国大手企業のコールセンターがフィリピン内に多数あるため、英語が話せると就職にも有利です

1日3時間・週5日とかなりハードな講座だったにもかかわらず、修了率91%、就職率82%と大きな成果を挙げました。

2.籐細工・竹建築手法習得プログラム(カンボジア)

続いては、カンボジアのシェムリアップ郊外にあるトロペアントム村での取り組みです。

近くの高校までバイクで30分ほどかかる立地のせいで教育水準が低く、各世帯の現金収入は月1万円ほどの小さな村。

こちらでは籐(ラタン)細工や竹建築の手法をオンラインで教えると共に、フェアトレードを実現する手助けを行っています。

籐や竹は、現地で手に入りやすい素材。それらを活かした細工物を特産品としたり、建築産業として発展させたりするための学校です。

こちらのプログラムでは、修了率・現金収入獲得率ともに92%と素晴らしい成果が出ています。

これまでは買い叩かれることが多く、本来売れるべき価格の1割程度の収入しか得られなかった籐細工品。学校でスキルを身につけることによって品質アップが叶い、徐々に適正価格で取引できるようになってきたとのお話でした。

3.基礎教育(ソマリア)

最後は、アフリカ東部に位置するソマリアのモガディシュという紛争地域で、テロ組織から脱却した若者向けに基礎教育を行うプログラムです。

30年間内戦が続いている国、ソマリア。

中でもモガディシュはテロ組織が横行している地域で「高い報酬を出す」「組織に入らないと家族を殺す」などと言われた若者たちが、否応なくテロリストとして育て上げられてしまうといった事態が多発しています。

そうした若者たちを過激な思想から脱却させ、社会復帰に向けた準備をするために作られたのが1年間の基礎教育プログラムです。

またテロ組織に所属した過去がある人間は一時刑務所に収監されるため、クラウドファンディングを利用して刑務所内に図書館の建設も行いました。

図書館にはソマリア語に翻訳された歩さんの本やビジネス本、アートに関する本などが揃えられ、若者たちは本を読みながら「ビジネスをやってみたい」「先生になりたい」などの夢を描いているとのこと。

「色んな国で、現場のニーズに合った支援を行っていきたい」と語るお二人に、サロンメンバーからはコメントが殺到していました。

まとめ

100名以上が参加した今回のグルコン。現地とつながっているからこそできる濃いお話を聞き、意識が変わったサロンメンバーも多かったのではないでしょうか。

グルコン中は、貴重な機会を作ってくださった実歩さんや、運営のお二人に対する感謝のコメントが多数寄せられていました。

CMMにはオンライン講座のエキスパートが多数揃っているため「今後は各々の力を活かして、協力体制を取っていければ…」と実歩さんはおっしゃっていました。

その夢を現実にするために、CMMは全力でサポートして参ります!

ワールド・ドリーム・スクールに関する情報はこちら▼

公式サイト

NPO法人オンザロード

高橋歩さん公式サイト

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