未来シフト株式会社(代表:鈴木実歩)は、「先進国の中でも女性の社会進出が遅れている日本社会において、精神的かつ経済的に自立した女性を1人でも多く増やす」をミッションに事業を展開しております。

弊社が続けているチャリティー活動の一環として、毎年女性を応援する活動や団体へ寄付を行っておりますが、2022年5月25日、寄付先のひとつである認定NPO法人フローレンスさま(担当:佐藤さま)から1年間の活動報告をいただきました。

本記事では、ご報告いただいた活動内容をレポートとしてお届けいたします。

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母子にとって厳しい時代

2004年に病児保育事業からスタートしたフローレンスさまは、これまでひとり親家庭の支援や子どもの貧困、赤ちゃん虐待死問題など様々な課題に取り組んできました。

特に、コロナ禍にあった2020年・2021年は、社会的弱者である女性や子供にとって、とりわけ厳しい状況が続いたと言います。

確かに、DV女性・子供の自殺など、生命に関わる問題が取り沙汰されたのは、記憶に新しい限りです。

こども宅食が全国各地

そんな中で、フローレンスさまが2017年に開始したこども宅食(※)」が全国各地に広まっていったとの報告をいただきました。

※生活が厳しいなどの困難を抱えた子育て家庭に、定期的に食品を届けます。

そして、食品のお届けをきっかけにつながりをつくり、見守りながら、食品以外のさまざまな支援にもつなぎます。

基本の流れとしては、ご家庭にお届けする食品等は、企業やフードバンク、農家から支援をいただいているとのことです。それらの支援品を一旦倉庫に集めたのち、ボランティアや配送業者の方々が仕分け・梱包を行い、各ご家庭に配送しています。

フローレンスさまのこども宅食事業では、支援のためのモデル開発を行なっています

そして2018年には、フローレンスさまが中心となり「一般社団法人こども宅食応援団」を設立。自治体や各地の社会福祉協議会やNPO法人等、こども宅食を実施したいと考える団体にノウハウを提供し、2021年12月時点でこども宅食応援団が連携している自治体数は110以上、こども宅食を利用している世帯数は1万世帯以上となりました。

◆民間団体の物資や寄付集めをサポート

こども宅食応援団では、こども宅食サービスの立ち上げ支援や、寄付や物資を集めるのが困難な民間団体へのサポートを実施。

食品以外に絵本や色鉛筆など、様々な物資が集まっています。

また、配送品の内容やお届け日程などに関するやり取りは、LINEやメール等で行っているとのお話でした。

◆ご家庭へお届けすることの意味

こども宅食では「お届け形式」を採用していますが、これは「支援を受けている現状を周りに知られたくない」といった家庭事情を考慮した上での施策なのだとか。加えて、自宅に直接お届けすることで各家庭とつながりを持つ狙いもあります。

定期的に接する機会を設けることで、暮らしの様子や変化を感じられるんですね。これによって、困りごとに気づきやすくなる効果も見込めます。

全国から寄せられたSOSへの対応状況

さらに、コロナ以降全国から届いたSOSの数は200件以上にのぼると担当の佐藤さまは続けます。

コロナウイルスの影響で経済的困窮に陥ったり、DV被害に遭われたりする女性が急増したにもかかわらず、行政の窓口に相談に行くことが難しい方は多いとのこと。

その理由は主に、こちらのようなものです。

  • 支援を受けることに抵抗がある
  • 情報へのアクセス方法が分からない
  • 申請窓口に行く時間がない

これらの事情を鑑みて、フローレンスさまは「デジタルソーシャルワーク」を開始しました。

◆デジタルを活用したソーシャルワークの拡大

「デジタルソーシャルワーク」では、食品配送等の支援を届けながら、オンラインで継続的に声をかけ、ゆるやかに雑談・相談を受け、情報提供・支援へつなぎます。

例えば「おやこよりそいチャット」では、支援品受取メッセージの受信をきっかけに、デジタルソーシャルワーカーが定期的にメッセージを送り続け、やり取りの回数を増やしていくなど。それによって、相談を受けたり支援の案内につなげたりしているそうです。

金銭的・精神的余裕のない生活を送る方にとって、誰かの気遣いを感じたり、有事の際に頼れる相手がいたりするのは、とても心強いでしょう。

◆実質ひとり親家庭のサポート

加えて、デジタルソーシャルワークを活用し、実質ひとり親家庭(※)のサポートにも取り組んでいるフローレンスさま。

※特にDV等の理由により別居中・離婚前の実質的なひとり親状態にあるご家庭

実質ひとり親家庭は「現状、支援のはざまに落ちている」と担当の佐藤さまは言います。というのも、次のような事象が発生しているから。

  • 世帯分離していないため、ひとり親家庭が本来受けることができる支援が受けられない
  • 給付金等がパートナーの口座に振り込まれ、受け取りが困難

こちらに関してはお米の配送をきっかけに、デジタルでの情報提供や相談支援を続けているとのことです。

ここで、利用者の事情や声をまとめたエピソードを紹介してくださった佐藤さま。利用者のリアルな声を聞くことで、支援の意味をより深く感じられた一幕でした。

フローレンスさまから感謝状の贈呈

今回の活動報告では、フローレンスさまより、弊社へ感謝状も贈呈していただきました。

オンラインでのやり取りだったため、電子データを読み上げていただき、代表の鈴木が拝受いたしております。

寄付を通して得たもの~意見交換~

最後に、活動報告のお礼かたがた、鈴木から担当者の佐藤さまに少しお話をさせていただきました。

弊社が寄付を通じて得たものとして第一に挙げられるのは、支援の申請すら困難な人がいる事実を知ったことです。

以前は支援団体の活動内容は把握していても、実際どのような方が支援を必要としているのか、その先の人間像まで想像できていなかったと鈴木は言います。

ただ、このような活動報告をいただくことで、利用者の事情や、辛い現状から抜け出そうと奮闘している様子がリアルに感じられるようになりました。

生活に困窮する事態は誰にでも起こり得るうえ、人生の中でサポートを受けている期間は、ほんの一時期に過ぎません。そんなときこそ支援を活用し、新たな人生を切り開く糧にしてほしいと弊社は考えております。

これに対して、「支援活動においては迅速な対応を求められることが多く、それができるのは寄付のおかげです」と佐藤さまは答えてくださいました。

まとめ

今回は、認定NPO法人フローレンスさまからの活動報告をレポートとしてお届けしました。

フローレンスさまにおいては、以前支援を受けていた方が寄付してくださったり、ボランティアとして活動に参加してくださったりと、各々の温かい想いが循環しています。

微力ながら、弊社も引き続きその活動を応援していく所存でございます。

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