未来シフト株式会社(代表:鈴木実歩、以下弊社)は、「先進国の中でも女性の社会進出が遅れている日本社会において、精神的かつ経済的に自立した女性を1人でも多く増やす」ことをミッションに事業を展開しております。
この度、弊社が続けているチャリティー活動の一環として、2021年は、700万円を女性や子どもを応援する活動や団体への寄付に充てることといたしました。
2021年5月7日、特定非営利法人オリーブの家へ、昨年に引き続き100万円の支援をいたしました。
オリーブの家は、『怯えて暮らす小さな声を一人でも多く拾い聴いて、新しい人生をスタートさせてあげたい。支援の輪を広げて、誰もが自分らしく生きられる社会になることを目指す』というビジョンのもと、貧困母子家庭に対して社会復帰・就職・再婚できる環境づくりの支援活動をおこなったり、DVに悩む女性と子どもの一時保護シェルターを完備し、専門家による心のケアをおこなったりしている慈善団体です。
今年も理事長の山本康世さんに、オリーブの家を立ち上げた経緯、昨年からの取り組み、そして現状と2021年の活動予定についてお話をお伺いしました。
女性の心や経済の悩み、 DV、職場でのハラスメントなどの相談を受けていた心理カウンセラーの山本さんは、2011年の東日本大震災後に貧困の状態にある女性や母子に出会い、自宅を解放して保護をし始めたのがこの活動のきっかけになりました。一時保護ではなく、女性や母子がしっかりと自立するまで支援することを目的に2017年NPO法人オリーブの家を設立されました。
オリーブの家で保護される方々は、約1ヶ月〜半年と通常よりも長い期間滞在されています。通常のシェルターは2週間程度を保護期間とされているそうですが、2週間だけで解決しないことがほとんど。心身ともに疲弊しきっている状態から、まずは安心できる場でセラピーや通院などしながら心と身体の回復のために滞在します。その際の送迎のサポートや行政・専門家などとの相談に同伴されることもボランティアの方々がされています。
DVや貧困問題は当事者にとっても声が上げづらく、行政も家族のトラブルには介入することができない部分。そこでオリーブの家のような民間の団体が直接介入し、話し合いの場に参加することをされています。岡山県津山市では、このような困窮する女性を助ける民間の団体でシェルターを持つのはオリーブの家だけだそうです。
昨年メディアに取り上げられたこともあり、寄付金は増えたとのことでした。この1年で2部屋増設し、水漏れなどが起きていたシェルターを改修し、4名の女性たちと2組の親子がここで過ごし、自立されたとのことでした。
母親だけでなく、子どもたちへのDVが与える影響についてもお話をいただきました。発達遅延・発達障害・学習障害なども家庭の状況が原因の一部であり、オリーブの家にきてからは「人に助けて守られたこと、優しくされたことが嬉しかった」と言って不登校から立ち直る子どもたちもいるとのことです。
「母親だけでなく子どもたちにも大きな影響があり、社会問題であることを知ってもらいたい」と理事長の山本さんがおっしゃっていました。
現在、ボランティアスタッフの10名の女性たちでオリーブの家は運営をされています。
未来シフトとオリーブの家では活動内容は異なりますが、「女性が自分で自分の人生を選択して生きていけるようになる」という使命は同じです。心身共に疲弊した状態である時は、正しい決断ができない上、新しい選択肢を探すエネルギーもありません。こういった女性を実際に支援する団体を未来シフトは今後も積極的に継続支援していきます。
<2020年の寄付活動レポート一覧はこちら>
・シングルマザーの支援団体「特定非営利活動法人オリーブの家」に100万円を寄付(2020年6月11日完了)
・DV被害者の支援団体「認定NPO法人 女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ」に100万円を寄付(2020年6月17日完了)
・「認定NPO法人 フローレンス」に100万円を寄付 (2020年7月1日完了)
・貧困家庭の学習支援団体「NPO法人 キッズドア」に100万円を寄付(2020年7月10日完了)
・女性と子どもの支援団体「特定非営利活動法人 ウィメンズハウス・花みずき」に100万円を寄付(2020年7月10日完了)
未来シフト株式会社は、2016年から売上の一部を社会貢献活動に充てております。過去のレポートはこちら